月別アーカイブ: 2007年12月

一年締めくくり本は『私の男』

今やたら評判がいい吉田修一の『悪人』で一年締めくくろうと思っていた。
けれど、あいにく本を会社においてきてしまった。
かわりに手元にあったのは、桜庭一樹の『私の男』。
僕がもっとも信頼している本読みの一人、読売新聞文化部の主である鵜飼さんが、紙上で今年ナンバー1と絶賛していた小説だ。

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ウェブ時代って、何?

さて、それでは『ウェブ時代をゆく』を読んでみよう。タイトルからして、新しいコンピュータ文化を論じている本だと想像して読んだのだけれど。
そもそも、ウェブ時代って、何だろう。パソコン時代とか、インターネット時代とか、ではなく、ウェブ時代とは。

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ビジネス書は自己快適化チューンナップの部品

「ふとあるとき愛読書『シャーロック・ホームズの冒険』に没頭しながら、自分は「私立探偵の在りよう」に少年時代から心惹かれてやまなかったことを思い出した。」
『ウェブ時代をゆく』にある、この「在りよう」、それも一つではなく、これこれの仕事をするときの誰かの「在りよう」。
それに学ぶことが、梅田望夫がいう「ロールモデル思考」だ。
対象がたとえシャーロック・ホームズのような荒唐無稽な存在であってもいい、という。
この部分がぼくにとって、もっとも印象的だった。

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ウェブは「志」を助ける

ぼくは梅田望夫徹底肯定派である。
『ウェブ進化論』の続編にあたる『ウェブ時代をゆく』にも心打たれることが多かった。
思い切り要約すると、あとがきにある「「志」さえ持てば、ウェブは「人生のインフラ」として「個」を大いに助けてくれる」が、この本全体の主張のように思った。
自分の仕事、あるいは仕事で考えているさまざまなこと。
この本を読んで実にいろいろと考えさせられた。
その自分なりの考察は追々ここで書こうと思っている。
今回は抜き書きを以下に(数字は掲載ページ)。

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