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宮崎学の『ヤクザと日本』(ちくま新書)を読んだ。

想像していたとおり、宮崎学は、ヤクザ擁護論を周到な準備の上に、さまざまな角度から説いている。日本のヤクザが、欧米のマフィアとちがって、いかに仁義に厚いか。さらに、ヤクザの起源は芸能民と関係があり、近世のヤクザは庶民にとって必要な自警団の役割も果たしていた、というのである。近代のヤクザは、戦後資本主義の勃興に伴って、権力に利用され、はたまた捨て去られた、周縁の存在となっている。・・・などなど。

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