脳科学のブームはいつ始まったのだろう。
科学ならまだしも、脳ブームとさえ言われていて、大豆、チョコレート、魚(ドコサヘキサエン酸)、ピーナッツから始まって、卵だとか、はたまたご飯(しょっちゅう食べてるよ!)が脳の活性化に役立つとかなんとか、喧伝されている。現代の日本人にとっては、脳科学から科学も取っ払われて、脳大好きな国民になってしまったかのようだ。
トンデモ本に書かれるならまだしも、最近ではビジネスの現場まで侵食され始めて、脳の活性化するノートの取り方とか、あのマインドマップさえ埃を払って取り出されているようだ(マインドマップって、私もそうだが、一度はやってみて、放り出したはず)。脳科学の知見に基づいたビジネスセミナーが開かれて、まっとうなエリート・ビジネスパーソンが踊らされている。
果たして、実利いっぺんとうの脳科学(まがい)で我々の生活が豊かになるのであろうか。