カテゴリー別アーカイブ: 雑食家のコラム

オウンゴールで自滅

せっかく好機をものにして、よい結果が出せたはずなのに、オウンゴールで自滅してしまった。
沈滞ムードが漂っていた日本が、やっと顔を上げて、前進するきっかけができたのに、またもや暗雲が垂れ込めてきた、といっていいだろう。
すべては指揮官の責任である・・・。

続きを読む オウンゴールで自滅

民主党 VS 自民党 VS みんなの党 VS (たちあがれ日本)

「立ち枯れ」とか「たそがれ」とか揶揄されて登場した、本格派新党「たちあがれ日本」。本格派と称する所以は、超ベテラン(平均年齢70歳)の大政治家たちが、これまたこのあいだまでは大政党であった自民党をスピンアウトして立ち上げた政党だからですが。
今度の参院選、みんな本気でやる気があるのだろうかと(特に自民党)、憂慮していましたが、年寄り方はかえって元気なんですね。少し(ほんの少しですが)安心しました。
民主党は、何もしてないのに、勝手にライバルの自民党が自壊してくれたおかげで安心しきっているようですが、そんなに甘くはないでしょう。

続きを読む 民主党 VS 自民党 VS みんなの党 VS (たちあがれ日本)

新入社員に捧ぐ

新入社員の諸君、入社、おめでとうございます。
いきなりですが、たぶん皆さんは、日曜の夜になると、明日朝、会社に行きたくないな、と思うにちがいありません。
何? そんなことはない? 会社に行くのがわくわくする? それはまあ、シアワセなことですね。無理して言わなくてもいいですよ。そんなこと言えるのは、会社では社長ただひとりだけですからね、普通は。
いや、社長でさえ、苦しいときは、「ああ、今日は会社行きたくないな」と思うかもしれません。でも、社長さんはそういう時は、休めるからいいんですよね。

続きを読む 新入社員に捧ぐ

国母和宏を讃える

突然ですが、あなたはバンクーバーオリンピック、男子ハーフパイプの日本代表選手、国母和宏が嫌いですか? いや、彼を嫌いではないまでも、「腰パン」と呼ばれるパンツの履き方や、人を小ばかにしたような会見への応対を我慢ならないと思いますか?
日本の代表なんだから、服装も発言も、品位があるべきだ? そうですか。なかなか手厳しいですね。
でも、あれだけバッシングされながら、8位入賞は賞賛に値すると思いませんか? メダルを取らなければ、あれだけの騒動は帳消しにはならない? そうですか。ダブルコークスクリューの着地が決まっていれば、日本に貢献できたのにですって? いつの間に、スノーボードの技の名前も覚えたんですね。

続きを読む 国母和宏を讃える

場外乱闘はまだこれからだ

予算審議の通常国会前に、わが国の政治は、まるでアジアの一小国のそれのように泥沼の様相を呈してきた。少なくとも、私には先進国のまともな政治とはとても思えないのだ。
一国の総理大臣が、「(検察と)どうぞ闘ってください」などと与党の幹事長に声をかけるなどということがあってよいものか。野党の谷垣総裁が言うように「不穏当な」発言だとは思えないが、政権与党が、検察と戦わなくてはならない構図が、ロッキード事件以来いまだに変わっていないことが驚きだ。

続きを読む 場外乱闘はまだこれからだ

友愛で迷走する民主党政権

民主党が、マニフェストを実現すべく、迷走している。
そりゃまあ、マニフェストは公約であるからして、実現にやっきになるのは当然だろう。しかし、その姿は、優等生が全科目(ただし体育はのぞく)満点の完ぺき主義をめざして、わき目もふらずにまい進する姿を思い起こさせる。もしくは、エリートサラリーマンが、上司の重箱の隅を突くような小言を気に病んで、さらに完璧を期すべく休みも返上して書類作りに精を出しているようなものか。

続きを読む 友愛で迷走する民主党政権

友愛の外交

鳩山政権の外交デビューは、上々の滑り出し、と国内各誌が報道しているけれど、きっと苦々しく思って聞いている輩も多いことだろう。
特に、反米主義者の面々は、あれだけ「対等な関係」「東アジア共同体」を口にしながら、いざ政権を取ってみると、「ユキオ」「バラク」と呼び合う関係を構築しただの、インド洋での自衛隊給油問題は、代案を作ることでクリントン外務大臣に笑顔で迎えられたりという光景を見聞きして、「裏切り者!」と叫びたくもなっているのではないだろうか。

続きを読む 友愛の外交

夏の思い出

選挙期間中は、特定の候補について、あれこれと書くわけにはゆかないので自粛していたが、やっと終わったので、書くことにしよう。
やはりというか、当然というべきか、民主党の地滑り的大勝で幕を閉じた、2009年の衆院選。終わってみれば、いつか体験した感覚が甦ってきた。たしか、最近のことだったと思い返せば、2005年の9月、郵政選挙での自民党の圧勝のあとの感覚と同じだ。
日本の政治はマトモだ、というほっとした感覚。

続きを読む 夏の思い出

田舎のポスター

ついに衆院解散、総選挙だ。
案の定、解散直前に自民党内は裏切り者(与謝野馨財務相)が出たり、反乱軍(中川秀直、武部勤両元幹事長、鳩山邦夫前総務相ら)が蜂起したりしたが、解散のその日は腰砕けでおとなしくなった。彼らといえども、公認を失えば、もし小選挙区で負けた場合、比例区での復活の目がなくなるからだ。
関係ないのに割を食らったのが自民党の都議会議員たちで、都政に対してというよりも、国政への不満のせいで、落選の憂き目にあってしまった。そんなわけで、彼ら同様、麻生首相と心中するのはごめんだと、現役衆議院議員たちが思ったとしてもしかたないだろう。

続きを読む 田舎のポスター

Behind the mask

先々週、ドラッグストアやコンビニから、いっせいに風邪マスクが姿を消した。無論、東京でも、インフルエンザ患者が発生したからだが、誰がいったいインフルエンザにはマスクが有効だなどと言ったのだろう。
実際、電車の中では、仮面をかぶるようにマスクをしたサラリーマンばかりが目につくようになった。ほんとうのところ、ゴーグルでもしなければ、ウイルスは目からも侵入するし、電車でつり革にも手すりにもつかまらないで立っているのは困難だろう。
風邪マスクぐらいでウイルスの進入が防げるわけはなく、現にマスクをして街を歩いているのは日本の国民ぐらいらしい。
マスクは、風邪やインフルエンザに罹った人が、他人にウイルスを撒き散らすのを防ぐためには有効だ。だから、熱のある人に、マスクが行き渡らない、というような状況は本末転倒なのである。が、きっと、今マスクをしている人たちは、健康なのだろう。咳などしていない人たちばかりに見えるしね。

続きを読む Behind the mask