個人投資家の選択。

株式相場の大暴落が始まってから、ネット証券の口座開設・再開請求が通常ペースの5倍くらいになったというニュースがあった。
もちろん多くは未経験に近い小口の個人投資家なのだろう。
じっさい、ぼくのところにも、投資なんてまったく考えたことがなさそうな後輩が来て、株を始めたいと言い出すくらいだ。
今まで取引してきた個人投資家も買い越しているというから、みんなたくましいものだと思う。


大暴落しているといっても、下値がついているということは、誰かがその株を買っているのだ。
もし誰も彼もが売っているなら、株は永遠に値がつかない。
しかしもちろん、そんなことはない。
先々週から先週にかけて大暴落した8日、10日、16日、ぼくも株を買い増した。
サラリーマンの株式投資は、余剰資金を使って長期にするのが原則だから、この先もっと相場が下がったら、小口の個人とはいえ余剰資金の量の体力勝負になる。
そうなったとき、早く相場から降りたくなる程度の資金力と覚悟しかないなら、始めないほうが賢い。
ウォーレン・バフェットが「私は米国株を買っている」と発言したらしいが、それは至極当然で、個人として世界一の資金力がある人間しか、今の相場では勝ち目がないとも言えるのだろう。
あれほど巨大だったヘッジファンドにその体力がなかったというのは、「現預金の分量」の前に金融工学は敗れるということだろうか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です