サブプライムは自己言及的バブル?

久々に株価暴落。
「サブプライム問題の先行きはもう見えたんじゃ?」という楽観論が高まっていた。
ここ1ヵ月くらいアメリカも日本も、まあ順調に上げてきた。
一昨日のG7が「打つ手なし」と声明したも同然なのがよくなかったかもしれない。
8月にサブプライムで暴落したとき言ったように、基本的に株はホールド方針。
だが、最近の楽観論に懐疑的だった私は、買値に戻ってきた銘柄はどんどん売り、ほぼ半分くらいに身軽にしてきた。
何とか堪え忍んでいるが、明日からどうなることか。


そんな折り、20日付朝日新聞17面の「けいざいノート」に面白い解説があった。
タイトルは「ゲーデルの定理と金融」。
サブプライムローンを組み込んだ金融商品のように、
「リスクに対処するための金融商品自身が新たなリスクになる」。
このロジックから、バブルの不安定性を取り除くために作られたものが、逆にバブルを作り出し不安定性を増殖させるという、自己言及的命題が成り立つ。
こうして金融にもゲーデルの不完全性定理が成り立つのではないか、と著者の小林慶一郎は述べているのだ。
つまり、人間がどんなに賢くなっても、過去の失敗を教訓として学んでも、バブルはなくならない、ということかもしれない。
わが株式投資がいっこうに儲からないのも道理だ。

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