安倍内閣メールマガジン

 積極的に読むつもりもなかったのだけれど、小泉内閣メルマガを受信していたものだから、引き続いて、「安倍内閣メールマガジン」なるものを受信していた。その、おそらく最後になるであろう(もしくはまだ出すつもり?)第46号のキャプションは、「★☆ 安倍総理辞意表明 ☆★」というものである。


 メルマガの冒頭は、[こんにちは、安倍晋三です]という首相自らのコラムなのだが、今回のタイトルは、「● 改革、テロとの闘いを前に進めるために」というものだ。中身が辞意表明なのだから、「● 国民のみなさまへのお詫び」とか「● 最後の手紙」とかならまだいいけれど、まるでこれでは改革やテロとの闘いが、無責任に政権を放り出したことの言い訳に聞こえてしまう。
 さらに、冒頭の1行目。
 こんにちは、安倍晋三です。
 「こんにちは」じゃあ、ないだろう。「昨日、私は断腸の思いで、総理の職を辞することにいたしました」とかなんとか、書き出すのがふつうじゃあないかね。
 コラムの中身は、参院選は惨敗したけれど、改革を進めるために続投して努力してきた。とくに国際貢献でテロとの闘いを継続するため、全力を傾けてきた。しかるにこれを継続するには困難が生じ、「局面を転換しなければならない」と考えた。で、内閣改造を行ったけれど、国民に受け入れられなかった。だから、けじめをつけて局面打開を図るのである・・・という内容だ。
 ちなみに、所信表明演説の直後という妙なタイミングになったのは、「決断が先に延びることで困難が大きくなる、決断はなるべく早く行わなければならない」かららしい。決断は、参院選の直後に行うべきではなかったのでは?
 安倍首相は「無責任と言われるかもしれません」と書いている。無責任なんだよ、ほんとに。それに「約1年間、メルマガの読者のみなさん、国民のみなさん、ありがとうございました」とは書いてあるけれど、お詫びの言葉は一言もなし。そうか、あんたは最後まで自分が悪いとは言いたくないわけだ。悪いのは民主党だ、はたまた理解のない国民だ、とでも思っているのだろう。
 ついでに、最後の1行も転載しよう。
 私は官邸を去りますが、改革、そしてテロとの闘いは続きます。これからも、みなさんのご支援をお願いします。(晋)
 「みなさんのご支援をお願いします」なんて言ったって、もう誰も支援なんかするわけないのが、最後までわかっていないんだね。引き際の印象で、人物の評価は決するのであってみれば、安倍首相は、戦後最悪の首相のひとりとして、長く歴史に刻まれるにちがいない。
 最後のメルマガで、がっかりした。。。(もう福田も麻生もどうでもいいよ)

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