カイザースラウテルンの惨劇から1年経って

7月21日、アジアカップ準々決勝@ハノイ。
あの惨劇から1年過ぎてのオーストラリア戦。
オーストラリアにPK戦に持ち込まれたけれど、勝った。
1年以上引きずったモヤモヤした感じが、ようやく癒えていくように感じた。
今大会、他の強豪チームの試合もぽつぽつ見ると、韓国はなんとか粘って勝っている感じで、とてもワールドカップ4位になったことがある国とは思えない。
イランは中心選手が冴えず、両チームが戦った22日の準々決勝は、悪夢のような凡戦だった。
22日のもうひとつの準々決勝、サウジアラビア対ウズベキスタンは、見せ場があった。
ウズベクは本当に惜しかったが、サウジのここ一発の決定力が効いた。


これらの試合を見ていると、今の日本代表には創意工夫が多くて面白い。
過去に散々苦い思いをしてきたイランや韓国に、今は負けるとは思えない。
サウジとは昨年の予選でホーム&アウェーで対戦して1勝1敗。
あのスピード感は強烈だけど、オーストラリアとの対戦にくらべれば危険な気がしない。
けれど、しかし。
グループリーグ初戦のカタール戦とオーストラリア戦での2点目の遠さ。
結局、重要なポイントでは、俊ちゃんと高原で点を取っている現実。
途中交代選手がいつも今ひとつという軽さ。
初戦は1トップ2ウイングというカッコイイ布陣だったのに2トップに戻ったこと。
こういったことは、ちょっとばかり不満。
もっと欲を言わせてもらうと、今の日本代表は大人しい選手が多いと思う。
ヒデという突出した個性がいなくなったからか、ジーコ時代にあった選手同士の淀みのようなものが少ないのは、とてもいい。
けれど、世界の強豪国には必ず手に負えないほど我の強い選手がいる。
そういう強い個性がないのが、ちょっとつまらないかな。
U20あたりから大人しくない選手が入ってきたらどうなるか、これからの楽しみ。

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